魔女のカウントダウン☆

『どうしたって、さっきまで残業で、帰る所だよ。ここの近く、俺の会社じゃないか…忘れたの?』

『あっ、そうだっけ…』

文人の言葉に苦笑いを浮かべるあたし
そんな事さえ忘れてしまっていた自分にビックリした。
文人は目を細める。
『久し振りだな、める 元気そうで安心したよ』


『うん、文人の方こそ』


『去年のクリスマス以来だよな俺達?』


『うん、そうだね…』

去年のクリスマスの時の光景が頭に浮かぶ。

『もう、文人の横では、笑えない』

レストランでそう言った自分が、まるで昨日の事のように蘇った。
(1ヶ月程前の事だけど…)

『少し、公園内を歩かないか?』

文人がそう言って、手招きをした。


巨大な敷地内に街灯がいくつも建ち並ぶ、レンガ造りの石畳の上を文人より少し遅れて歩く。



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