魔女のカウントダウン☆
『俺、バカでさ…何をしてもめるは、必ず待っててくれるって思ってたんだ。ずっと、めるを悲しませてたのに、そんな事にすら気がつかない程、めるに甘えてた。反省したよ』
文人の真剣な表情
だけど…もう、終わった事
『もう、いいんだよ。あたしこそごめんね。・・もっと早くに本当の自分を出していれば良かったのにね…』
『める…』
『文人もさ、今度 好きな人が出来たら、浮気なんてしないで、大切にしてあげて』
あたしは、そう言って笑った。
その時
『好きな女なんて出来ないよ。める以外に・・』
文人が、そう呟く。そして突然、あたしを引き寄せて抱き締めた。
『なあ…める、さよならなんて嘘だろ? 俺達、まだ終わってないよな!?』
『文人、あたし達 終わったんだよ! あたしには…もう…』
そこまで言ってあたしは言葉を止めた。
幸也の顔が浮かぶ。
・・・だけど、幸也はあたしなんかの事、想ってくれない。
涙が浮かんだ。
『もう…何だよ!? 他に好きな男がいるのか?』
背中に回った文人の両手がじりじりとあたしを締め付ける。
『とにかく、離して!!』
あたしは、逃れようともがいた。