魔女のカウントダウン☆

『ほら、あたしの本当、解る?』

赤面してる幸也

『う・・うん』

と頷いた。

『だけど、幸也は違うんでしょ? 幸也にはあの人が・・』

さっきの雅って言う女が半透明に頭の中に浮かんだ。
『確か、5年遠距離してて彼氏が、毎年 浮気してるって言ってたよなあ〜?』

幸也が訊く。


『そうなんでしょ? 幸也、あの女の人と付き合ってたんでしょ?』


『もし、そうならどうするんだよ? 俺と別れるか?』


『あっ 当たり前でしょ!! 5年も付き合ってる女にあたしが、勝てる訳ないもの!』


ハハ…幸也が小さく笑う。
『ところがさ… めるは、誰にでも勝てちゃうんだよ』


真剣な表情で見詰める。
心臓がびくんって跳ねた。幸也は手のひらで、それを感じたのか?
あたしを抱き寄せる。

『俺が、どんな思いしてお前を捕まえたと思ってんだ!お前以上の女なんて、居ねーよ』


『うっ、嘘だよ。だって、さっき…』


あたしが、そこまで言いかけると

『ちょっと黙れ。後でゆっくり説明するから…』


幸也は、そう言うと、グイと顎をすくい上げて唇を重ねた。


< 258 / 302 >

この作品をシェア

pagetop