魔女のカウントダウン☆
『ほら、あたしの本当、解る?』
赤面してる幸也
『う・・うん』
と頷いた。
『だけど、幸也は違うんでしょ? 幸也にはあの人が・・』
さっきの雅って言う女が半透明に頭の中に浮かんだ。
『確か、5年遠距離してて彼氏が、毎年 浮気してるって言ってたよなあ〜?』
幸也が訊く。
『そうなんでしょ? 幸也、あの女の人と付き合ってたんでしょ?』
『もし、そうならどうするんだよ? 俺と別れるか?』
『あっ 当たり前でしょ!! 5年も付き合ってる女にあたしが、勝てる訳ないもの!』
ハハ…幸也が小さく笑う。
『ところがさ… めるは、誰にでも勝てちゃうんだよ』
真剣な表情で見詰める。
心臓がびくんって跳ねた。幸也は手のひらで、それを感じたのか?
あたしを抱き寄せる。
『俺が、どんな思いしてお前を捕まえたと思ってんだ!お前以上の女なんて、居ねーよ』
『うっ、嘘だよ。だって、さっき…』
あたしが、そこまで言いかけると
『ちょっと黙れ。後でゆっくり説明するから…』
幸也は、そう言うと、グイと顎をすくい上げて唇を重ねた。