魔女のカウントダウン☆

2人で顔を見合わせて、大笑いする。

『帰って、夕食にするか』
幸也が言ったので

あたしは、作りかけの料理を思い出し

『今夜は、ビーフシチューだよ』

そう言った。


『へぇ〜 楽しみ』

『でしょう…』

そんな会話を交わしながら、彼の車に乗って、アパートに帰った。


プーさんエプロンをつけたまま、ずっと歩いてきたと後で気づいた時は、かなり恥ずかしかったけど


『似合うじゃん』

と幸也が言ってくれたので、恥ずかしさが嬉しさに変わった。


キッチンに立ち、彼の為に料理を作る。


途中で振り向くと、幸也が
『まだあ〜?』

と催促したので あたしは母親のように

『もう少しよ。いい子で待っててね』

なんて言ってみた。

これって、極上に幸せじゃない?

自分にそう問いかけながら…。



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