魔女のカウントダウン☆
でも、どうやって死のうか?
首吊りは、苦しそうだから嫌だし
醜いのも、痛いのも嫌だ。
睡眠薬では、死ねないと誰かが言ってたような気がする。
凍死、餓死、溺死に火あぶり…。
どれも、今一 しっくり来ない。
じゃあ…どうすればいいの!
『幸也、ごめん。あたしやっぱり、死ねないかも知れない!!』
あたしは、そう、叫んで頭を抱えた。
ふと、気がつくと みんなの視線が、あたしに集中している。
そして、代表するように雅彦が言った。
『めるちゃん。かなり 来る所まで、きちゃってるよなあ〜』
・・・・と
その時
『おまちどうさま!』
ラーメンが来た。
『ほら、める…食べて元気だそう』
美紀が割り箸を割ってあたしに差し出す。
『有り難う』
あたしは泣く泣く 箸を受け取り、ラーメンをすする。
横を見ると、加奈もラーメンをすすっていた。
…が、やっぱり元気が無い。
斜め向かい側に座る哲太も心なしか元気が無く
この2人が、仲直りするのは、まだまだ 先の事のように思えた。