魔女のカウントダウン☆

『それに、そんなに大切なネックレスをして滑る方が悪いんだろ！ 大切だったら事前に、バックにしまうとかしろよ!!』

加奈が言う。
『…だっ、だって、喧嘩したし、口も聞いてくれないし不安だったから…』

『はあ〜？何言ってるんだ…お前!?』

『だっ…だから、ネックレスつけてないと言いたい事…言えないかもって、不安だったんだよ』

『言いたい事とネックレスと何の関係があるんだ？』
哲太の言葉に、下を向いて、黙り込む加奈

まさか!?
あたしは、加奈の言葉にピンッときて口を開いた。
『加奈…大切なネックレスって、誰かからのプレゼント？』

加奈が、戸惑い気味に頷く。

やっぱり…そう思った。
『それは…哲太からのプレゼントじゃないの？』

再度、訊いて見る。

『そ…そうだよ』

加奈は…頷いて哲太を見上げる。

『あたしの宝物…なんだよ』

そう呟いて涙を溢した。
『おっ…お前、だって、それ… 誕生日に僕がプレゼントしたら、気に入らないって、ずっと、つけなかっじゃないか!?』

『そうだよ。本当は、嬉しかったのに、意地をはっちゃったんだよ！…だけど、哲太と逢う日以外は、ずっとつけてた…』