魔女のカウントダウン☆

・・・そして


『だったら…僕と結婚して…』


そう言った。

『うぅぅ…うわぁぁぁんーーっ!!!!』
その瞬間、涙腺が大崩壊する。

だけど、それは…加奈の涙腺じゃない…。


あたしの涙腺だ!!


2人を見ながら、あたしはたまらなく感動して、泣きわめいてしまったのだ。

『おい、お前が泣いてどーする?』

歩夢が、あたしの頭をゲンコツで、コツンッと叩く。

加奈と哲太が、あたしの泣き声に驚いてこちらを見た。

『あーあ… めるのおかげで、せっかくのラブシーン台無しだ!』

美紀が呆れ顔を浮かべた。

みんなもあたしを見て、苦笑いをしてる。


わっ…解ってるよ。


ご迷惑だって事は…。


だけど、止まんない!!


このタイミングでプロポーズした哲太に拍手したくなる。


それから、暫くの間 猛烈に感動したあたしの涙が、枯れる事は無かった。

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