魔女のカウントダウン☆

だが・・・


『なあ…今、何時?』

雅彦のこの一声で、あたしの笑いはピタリと、止まった。


慌てて、ホテルに戻り、パーティー会場に顔を出す頃には、午後10時30分を回っており…

あたしの頭は、幸也一色に染まった。

幸也が、東京に戻って行ったのが、午前7時頃、長野から、東京迄は、約6時間程かかる。 往復で、12時間…。 そろそろ戻って来てもいい頃だ。


『もうすぐ、来るわよ』

何度も時間を確認するあたしに、加奈が声をかけてくれた。


『うん』


幸也と一緒に、カウントダウンを切りたい。

あたしは、深く頷いた。

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