魔女のカウントダウン☆
『めるのケチ!』
ふて腐れる幸也
『わがまま、言わないの…』
あたしは、そう言うと、幸也に背を向けた。
ゆい ゆい ゆい
頭の中で、ずっと 響いている名前
そんなに、気になるんなら訊いてしまえばいい
だけど、その瞬間に
もし、幸也が困り顔を浮かべたら?
もう、それだけでこの恋は終わってしまう…。
夕方になり、ホテルに帰った後も
夕食の時間になり、皆でテーブルを囲んでいる間も
あたしは、そんな事をずっと、考えていた。