魔女のカウントダウン☆
文人との復縁
『める〜、やっぱり 俺には、めるしかいないんだよ!』
文人は、膝まづいて、あたしにすがった。
女と余程酷い別れ方をしたのか?
こんなに、情けない文人を見るのは初めてだった。
『だから、言ったじゃない!! また、戻ってくるって』
復縁の相談の為に、家に顔を出したあたしに、歩夢は、呆れた顔をしながら、そう言った。
『・・で、今年はどうするの?』
歩夢が訊く
『解んない…』
と、肩で息をついたあたしだったが、今までの、文人との長い歴史を振り返ると、やっぱり、情見たいな感情も確かにあり、あたしは、ついに負けて 文人の復縁願いに、首を縦に振ってしまった。
文人は、去年より 優しくて、何かとあたしのペースに合わせてくれた。
更に、『そろそろ、結婚とか 考えないとな…』
と、あたしが、ずっと 望んでいた言葉を口にするようにもなった。
『そうだね…』なんて頷いて、笑顔を見せたあたしだったけど、内心は複雑で、複雑って言うより、自分の文人に対する気持ちの方に自信が持てなかった。