魔女のカウントダウン☆
『別の意味って、まさか、美紀に彼氏ができたとか、そう言う事?』
加奈が、歩夢に訊く
『まあ〜良くは知らないけど、この間…電話で好きな男がいる…とは言ってたよ』
歩夢が、答えた。
『へえ〜、美紀 やるじゃん!』
加奈が目を丸くさせる。
美紀とは、あれ以来…結構マメに、メールとか、電話で話したりしてたけど、まだ、雅彦の事が吹っ切れてないように感じていた。
けれど、思い過ごしだったみたいだ。
『そうか、美紀 新しい恋人見つけたんだ』
あたしは、そう言うと 静かに微笑んだ。本当に良かったと思う。
加奈が、あたしを見た。
『めるは? 文人君と復縁したんでしょ、その後 どう!? そろそろ結婚だったりして…』
『まだ、解んないよ!何も言われた訳じゃないし…』
『そうなの?いい加減、腹をくくればいいのにねえ〜、文人君も…』
『まあ〜、徐々にって所じゃない…ってか、加奈、あんたはどうなの、彼氏できた!?』
その時
あたしの問いに、『待ってました!その質問!!』
と 叫びながら、加奈がテーブルを叩いた。
グラスの中の赤い液体が揺れる。