魔女のカウントダウン☆
思わず、唾を飲み込むあたし…。
一瞬の沈黙を置いてから、加奈が答える。
『いない…』
『プッ!!アハハ…』
歩夢が、たまらず 笑い転げた。
あたしも、妙に可笑しくなって、笑ってしまった。
『2人共、何が可笑しいのよ〜』
加奈が、あたし達を睨み付ける。
『歩夢!あんたはどうなの?』
今度は、歩夢に話しを振った。
その時
『遅れて、ごめんね!』
美紀が、部屋の扉を開けた。
一斉に、美紀を見上げるあたし達
『歩夢の話しより、こっちの方が美味しそうだ!』
加奈が、意味深な含み笑いを浮かべる。
『何、何の話ししてたの?』
美紀が、コートを脱ぎながら訊いた。
歩夢が、口を開く
『今ね、美紀に新しい彼氏が出来て良かったねって話をしてたのよ』
『えっ、わたしに彼氏!?』美紀が、キョトンとした表情を浮かべた。
『またまた、とぼけて…ノロケ話なら、お断りよ』
加奈が、疑心の目を向ける。
『まあまあ…座んなよ!』
あたしは、笑いながら そう言うと、カエルのクッションを美紀に渡した。