魔女のカウントダウン☆
『へっ?』
あたしは、目を丸くして美紀を見た。
勿論、歩夢も加奈も驚いた顔をして、美紀に視線を注いでいる。
『予約したって、どこのホテル?』
歩夢が訊いた。
『ほら、去年行ったじゃない? 長野の志賀高原のホテルよ』
淡々と答える美紀
『えーっ!!また、志賀?』
歩夢と加奈が一斉に叫んだ。その2人の間を割って、あたしが口を挟む
『いやいや、で、無くて 美紀、今 4人分予約したって言わなかった?』
『うん、言ったよ!当然、めるも行くと思って』
美紀が、ニコリと微笑んであたしを見た。
『あっ、あたし、今年は・・・』
そこまで、再び 言いかけると
『うん、でもいいんじゃない!』
今度は、加奈が言葉を遮る…。歩夢が後に続いた。
『うん、嫌な事もあったけど、あのホテルのカウントダウンパーティーは、豪華だったしね!』
美紀が、満面の笑みを浮かべた。『でしょう? それをね、今日は、真っ先に報告しようと思っていたのよ!』
(早く、断らないと)
『いや…あたしは…』
3人が笑い合う様を見て、あたしは焦った。
そんなあたしに、3人が一斉に振り向く