魔女のカウントダウン☆
そして
『もう予約しちゃったし、問答無用よ、める!』
そう言うと、意地悪そうにニヤッと笑った。
(そんなあ〜)
勿論、あたしは、それでも断ろうとした。
だって、文人との約束の方が大切だったし・・・
今年こそは、結婚を決めるチャンスだと思ってたし
それに。。。
志賀高原って言ったら
(幸也・・・)
もう、忘れてしまったと思った名前が、頭の中に甦る。
甘くて、切ない感情が、まるで昨日の事のように胸をついた。
だけど、あの時 断れなくて
『うん』
と頷いてしまったのは、決して、幸也を思い出したからでは無くて
何となく、年齢的に見ても、4人で、バカやっている時間が、もう、残り少なくなって来たような気がしたから。。。。
今年で26才になるあたし達は、いつも、結婚とか世間体とか、そんな事が頭の隅にあって ぐるぐると回っている。
無邪気でいられる時間にも
カウントダウンはあるのかも知れない…。
そう、思ったんだ。