魔女のカウントダウン☆
『美紀ってば、完璧に雅彦の事探してるよ』
ホテルに入ると、フロントでチェックインの手続きをする美紀を眺めながら、歩夢が言った。
『うん、あたしもそう思う…ってか、雅彦にもう一度逢いたくて、美紀ってば今年もこのホテルに決めたんじゃない?』
加奈がひそひそ声で、歩夢に耳打ちをするように話す。
『まさか…美紀が好きな人って…』
あたしが、そこまで言いかけた時
入り口の自動扉が開いた。
スキーウェアーを着た女が4人入ってくる。
その後から続いて、男が入ってきた。
『あっ、あれ 見て!!』
加奈が、目を大きく開き、男4人組に指を差した。
加奈の指差す その先にいる男達は、先に入ってきた女達と親しげに話しをしている。
その時
『雅彦!!』
美紀が叫んだ。 フロントマンが、ビックリして美紀を見る。
勿論、その時 あたしの瞳もこれ以上はない程、大きく見開かれていた。
だって、あたしの視線の先にいたのは、ゴーグルを外した、紛れもなく幸也だったから・・・