魔女のカウントダウン☆
美紀の気持ち
部屋に入ると、あたし達はカウントダウンパーティーに顔を出すのか、出さないのかで、議論した。
加奈が壁を、拳で叩く。
『だけど、なんか悔しくない? あいつらなんて、女連れて、ヘラヘラ笑ってるんだよ?』
『そうだよね〜 せっかく来たんだし、あいつらなんて気にしないで楽しくやろうよ!』
歩夢がベッドから、立ち上がった。
あたしは、立ったまま壁に凭れかかり、クローゼットから、パーティー用のドレスを取り出している美紀を眺めていた。
『美紀は、行くの?』
訊いてみる…。
『勿論、行くよ』
美紀は、そう言うと バスルームへと、姿を消した。
あたしはと言うと、ドレスアップしたものの、最後迄決心がつかずに、部屋の中をうろうろと歩き回るだけだった。
その時
『める、行くよ』
歩夢があたしの手を引いた。