家庭教師

その仕事とは…

とりあえず家の前まで来てみた。

…っていうか苗字くらい教えてくれよ母さん…

オレん家の左斜め前だっけ…多分ここでいいんじゃないんかねぇ…。



ピンポーン

???「はーい」

ガチャ

うわ、すげぇ綺麗な人が現れた。どうするよオレ。

???「あのー…どちら様でしょうか?」

「…あ、すみません。家庭教師…ってこちらのお宅でよろしいでしょうか?」

いかん、完全に見とれていた。不審に思われてしまうではないか…。

???「家庭教師…っていうことは先輩の息子さん?」

「あ、はい、その通りです。挨拶をしに…」

???「あらあら、そうだったのぉ。さ、あがってあがって♪」

「あ、はい、お邪魔します。」

いかん、綺麗な人をみるとどうも緊張というか…こう…なんだろうな…うん…どもる…。



んでリビングに案内してもらった。うちとは大違いな程綺麗だ…。

???「今お茶出すわね~。」

「あ、お構いなく。」

やはり、このやり取りは王道だろう。…っていうか礼儀よね。

???「はい、どうぞ。」

「あ、どうも」

???「まずは自己紹介しておこうかしら。私の名前は村上 志穂。今はまだ学校から帰って来てないけど、娘の名前は奈々っていうの。よろしくね♪」

あぁ…全くこの方はなんて綺麗というか可愛らしい笑顔をするのだろう…また見とれそうになってしまう…。

「あ、はい、よろしくお願いします。僕の名前は…」

自分の名前を告げる。まあ苗字は知ってるだろうけど…。

志穂「ふふ、改めてよろしくお願いします、せんせっ♪」

あぁ………あああぁぁぁぁぁ………魅力的…すぎる…

志穂「でー…娘のことなんだけど…」

「あ、はい。今おいくつなんですか?」

志穂「あら、私の年齢なら教えてあげないわよー?」

茶目っ気あり。全く可愛らしい…。

「…奈々さんは今高校何年生なのでしょうか?」

志穂「ふふ、冗談よ~。奈々は今…」

ガチャ

???「ただいまー!」

志穂「あら?この声は…」
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