隣室303号室
初めての登校
太陽という人は、私と同じ高校で、同じ二年生。
外見は、普通。
「――もう挨拶したし、用済んだよね。じゃ、さよなら」
そう言って扉を閉めようとしたとき、「なぁ明良!」
「なに?」
「明日学校一緒に行こーなっ」
私は、拍子抜けした。
会ったばかりの、それも嫌そうにしてる相手に、普通言わないでしょ。
・・・・不思議な。
私の顔が少し歪んでいることに気付いたのか、彼は少し大人しくなった。
「・・・俺、こっち来たばっかりで、何もわかんないしさ・・・・」
「あたしだって時間ないし・・・・」
「時間?何の?」
「遅刻。いつも、寝過ごしてなくなるから」
そのおかげで先生に、
遅刻常習犯のプロ
とかいうあだ名を付けられてしまった。
「これ以上あだ名がひどくなるのは嫌だから、
一緒に行けないんだよね」
「じゃあ――」
言い終わる前に、じゃっ。と言って、私は扉を閉めた。・・・・・・。
外見は、普通。
「――もう挨拶したし、用済んだよね。じゃ、さよなら」
そう言って扉を閉めようとしたとき、「なぁ明良!」
「なに?」
「明日学校一緒に行こーなっ」
私は、拍子抜けした。
会ったばかりの、それも嫌そうにしてる相手に、普通言わないでしょ。
・・・・不思議な。
私の顔が少し歪んでいることに気付いたのか、彼は少し大人しくなった。
「・・・俺、こっち来たばっかりで、何もわかんないしさ・・・・」
「あたしだって時間ないし・・・・」
「時間?何の?」
「遅刻。いつも、寝過ごしてなくなるから」
そのおかげで先生に、
遅刻常習犯のプロ
とかいうあだ名を付けられてしまった。
「これ以上あだ名がひどくなるのは嫌だから、
一緒に行けないんだよね」
「じゃあ――」
言い終わる前に、じゃっ。と言って、私は扉を閉めた。・・・・・・。