約束〜不確かな未来〜
冷たい予感
私は、複雑な三角関係にもがいていた。
出口がみつからないまま
いつも不安と孤独に怯えていた。
彼、勇樹は一度は離婚した妻と
またよりを戻していた。
一年間それを知らずにいた私は
職場でのストレスも重なり
精神を病んでしまっていた。
それでも勇樹を愛し、離れたくなかった私は
自ら火の中に飛び込むように
苦しい三角関係に足を踏み入れ
にっちもさっちも行かない状態だった。
勇樹と元妻との間には、子供はいない。
しかし元妻は母一人子一人で
その母親はアルコール依存症だった。
アルコールを飲んでは暴力に耐え兼ね
助けを求め、勇樹のアパートに転がり込んでくる。
元妻を見放すことができない勇樹は
元妻がいる時は、私との連絡を絶ち、存在を隠し続けた。