約束〜不確かな未来〜
「……ごめん…でも…一生1番って……
俺、不安だったんだ。
なぎちゃんは、まだどこかでふっ切れてないって…
そう感じてたんだ…
……だから…ごめんなさい…」
私は千早人を責められない気持ちになった。
隠しているようでも
わかってしまうんだ・・・
昔から、嘘つくのが下手で
すぐ顔や態度に出てわかりやすい…って言われてきた。
ちぃちゃんを不安にさせてたなんて…
思ってもみなかった。
私もどれだけ勇樹に不安にさせられて
どれだけ悩んで
眠れずに泣いた夜を幾つ数えたことだろう…
そして千早人のように
不安でたまらず
夜中寝入った隙に
携帯を盗み見た・・・・
その時、元妻と関係を戻していることを知った…
自分がしたことは
そのまま跳ね返って来ると言うけれど
私は今はもう勇樹とは会ってもいないし
音信不通になっている…
それでも千早人を
どこか不安にさせていたのかもしれない…
そう思うと
それ以上何も言えなかった。