約束〜不確かな未来〜
「あたしも不安だった。
ちぃちゃんの負担を考えると…
でもちぃちゃんが言い出したことだよ?
最初から出来ないこと言わないで!しないで!」
最後には私は泣き叫んでいた。
「なんとかなるって…
…そう思ってた」
「無責任なこと言わないで!」
「……………」
私には人工透析を一日おきに受ける母がいた。
その母の病院への送り迎えは私の務めだった。
私がちぃちゃんの方へ行ってあげられたら……
父が定年になるまでは
私が長い透析生活で
足の悪くなった母の送り迎えをしてあげないと……
私自身自由に此処を離れることができないもどかしさに
涙は止まるところを知らなかった。
ちぃちゃんだけは信頼し
頼れる相手だと思っていたのに――
約束って何?
言葉って……
気持ちって………
そんなこんなで
私の気持ちは徐々にに冷めて行った。