約束〜不確かな未来〜
――勇樹のことは言えない――
でも、私の中では勇樹のこととは別で
千早人の付き合いを迷っていた。
それは、勇樹から連絡が来る前から
少しづつ少しづつ
私の中で芽生えていた感情。
あの時、勇樹から連絡がなくても
私は千早人に対して気持ちが薄れていたのは事実。
別れたいな…
別れようかな…
何度も頭の中を行ったり来たり。
そんな迷いを千早人は何も感じていなかったのだろう…
「なぎちゃんが離れて行くなんて…考えてもみなかった。
調子に乗り過ぎてたかもしれない…
だから、チャンス頂戴?
別れたくないよ!」
そう言って、抱き着いてきた。
私は戸惑った。
沢山助けてもらった…
沢山笑わせてくれた…
沢山たくさん・・・・・
愛を貰った……。
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