七不思議


「フフ…ハハハはは!!ん?…」

ゆっくり立ち上がって男をみる…


「おぉ…!!!目覚めたのか!!俺の可愛い人形よ…」


人形…だと?


「あぁ!俺が父親だぞ!!まだ話せないか…」


お前が父親?

ふざけんな…


「そうだ!まだ名前をつけてなかったな!!」


「お…かあ…さ…ん…!」


初めて声がでた


「母親か?…ああ…さっき死んだよ…実験の邪魔だった…それにお前を作ったのは俺だ!!」


さっきの…さっきの
美人が…………



母さん??………


ふざけんな


ふざけんなよ…


「こっちにおいで」


男が呼ぶ


ゆっくり立ち上がって

男に近付く


おもうように動かない足


ようやくたどり着いた


「フハハッ!!ハハハ!!」

勝ち誇ったように笑う男


「……ネ」

「ん?なんだぁ??」

「シ………ネ……ョ」

「フフ…聞こえないぞ」


男の顔から笑みが消えない


だから笑いながらいった

「しねよおぉぉお!!!!」

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