伝えたくて、逢いたくて。
突然その子は立ち上がって、言った。




「行かなきゃ!!」




その子は走って行ってしまった。




ポカーンとその場で立ち尽くしていると、突然くいくいっと、誰かが袖を引っ張った




「!?」




びっくりして、斜め下を見ると10歳位の男の子がいた。




「どうしたの!?僕、なんて言うの!?」




男の子は小さな声で言った。




「・・・慶太・・・」




「慶太君って言うの!?お母さんは!?」





何も言わない。




どうしようかなぁ・・・




ん!?




もしかして・・・




「慶太君、さっきの子の弟!?」




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