ニオイスミレ



「…私、一応病人です。心の病というヤマイです」



「嘘つけ。お前俺の顔見て笑っただろ。元気じゃねーか」


笑ったことをまだ根に持ってる先生に少し笑えた。



先生は立ち上がり、ベットのカーテンを開け、


「寝てろ」
と怠そうに言った。


出ていけって言ったクセに。



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