ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
「・・・死んだんじゃないのか?」
不安そうに龍一を見る真木ヒナタ。
「大丈夫ですよ。大和はあれくらいでは死にません。」
笑顔の龍一。
「・・・いや・・・死ななくても・・・死にそうにはなるんだけど・・・」
ふらつきながら、立ち上がる大和。
「他人の嫌がることをしたからですよ、大和。」
「・・・悪かったよ、ヒナタ。」
「い、いや、もう、いいけど・・・本当に大丈夫か?」
心配そうに大和を見る真木ヒナタ。