ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
「いざ、カジノへ!」
少しの間、スウィートルームでくつろいだ大和が、龍一と真木ヒナタに声をかける。
「もうですか?」
「せっかくのスウィートルームなんだから、ゆっくりしようぜ?」
龍一と真木ヒナタが、大和に言い聞かせるが、大和は頑として聞かなかった。
「しょうがないですね。それでは、行きましょうか?」
「ああ、仕方ないな。」
龍一と真木ヒナタは、立ち上がり、大和の後ろをついてスウィートルームを出て行った。