ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
「え~・・・大和?大丈夫ですか?」
「・・・ああ、悪い。感動のあまり、ちょっと涙が出ちゃったよ。」
スーツのスソでちょっとではない涙を拭く大和。
「・・・それでどうしますか?」
「ああ、俺は、長年の夢だったバニーガールと飲むよ。」
「・・・・そ、そうですか。それでは、バックは私に預けてもらいますよ。」
「え~何でだよ!」
「・・・あなた、バニーと飲むのにいくら使うつもりですか?」
「・・・可能な限り全部!」
「早くかしなさい!」
渋々、大和は龍一にバックを渡す。
龍一はバックの中から札束を2つ取り出すと大和に渡した。
「これだけあれば、おつりがくるでしょう、大和?」
「・・・龍一・・・ありがとう!」
大和は、涙目で龍一にお礼をいうと、カジノ内にあるバーへと一直線で向う。