ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
そして、3分後、焦った顔で龍一のもとに戻ってきた。
「すげぇ~、龍一!何でバニーちゃんがいないってわかったんだよ?予知能力者か?」
「・・・大和・・・驚くところは、そこではありませんよ。」
あきれた表情の龍一。
「じゃ、金くれ!」
バニーがいないことなど、まったく気にする様子のない大和。
「・・・しょうがないですね。」
龍一は、バックから、再び札束2つを取り出し、大和に手渡す。