ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
「はい。」
龍一は、簡潔に答えて、携帯電話をかけ始めた。
「・・・ママ?大和の母親か?」
携帯電話をかけている龍一に気を使い、小声で大和に尋ねる。
「えっ、違うよ。ママは情報屋さ。」
大和は、かなりわかりにくい説明を自信満々に言い切った。
「・・・・情報屋の愛称がママってことか?」
「だから、そう言ってるだろ。」
「・・・わかりにくいんだよ。説明が!」
大和と真木ヒナタがにらみ合う。