ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』

第7節:アルバイト



深夜の繁華街を歩くロシア人美女。



その後ろを少し距離をとり、3人の男がつけていた。



3人の男は、龍一と大和と真木ヒナタ。



「本当に大丈夫なのか?」



真木ヒナタが女性に気づかれないように、小声で龍一に話かける。



「背に腹はかえられません。一文無しの私達が出来ることといえば、これくらいです。」



龍一が、真木ヒナタに小声で答える。



「・・・なんかストーカーみたいで楽しいな。」



大和ひとりだけは、ウキウキした表情で女性の後ろを歩いていた。


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