ヤクザと執事と私【短編】『遥か遠くのロシアにて-嵐を呼ぶ男達-』
「それよりも、金額は、どうですか?列車の代金足りそうですか?」
普通の表情に戻った龍一が、真木ヒナタに確かめる。
「う~ん・・・ちょっと厳しいかも。・・・こいつら、意外ともってないから。」
残念そうな表情の真木ヒナタ。
その時、龍一と真木ヒナタの横でバイクの音が響く。
龍一と真木ヒナタが見ると、大和がバイクにまたがっていた。
「どうしたのですか、大和?」
龍一が、バイクに乗っている大和に近づく。