トレイン
ぼくは、気づくと大きな
電車の運転手をしていた
でもその電車には誰も乗っていない。


でも僕は大きな電車を走らせていた。



これは夢だろう……
だってぼくはまだ10歳
普通なら小学校に行っている時間だ。

ぼくはただ真っすぐ前を向いて電車を走らせる。





しばらく走らせるうちに
だんだんいつも見る風景が無くなって、だんだん空に吸い込まれていくような気分になった。



少し不安になる。
「このままどこか遠くに行っちゃって家に帰れなくなっちゃったらどうしよう。」



でもそんな感情より今は
なぜか夢中で電車を走らせている。








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