SPY-mail.jp
父にあの携帯電話のことは話さなかった…
なぜなら…………
「……何やってんだろう…僕は…」
ポケットの中から、電源を切っておいた黒い携帯を取り出す…
鑑識に持って行こうと思ったが、正直めんどくさいと思ったことや、持ち主が自分になっている携帯がなんで現場近くに落ちていたのかということを突き詰められたら説明しようがないことを考えたら、ひとまず持ち帰ってくることが無難だと思ったからだ…
もちろん父に言えないのも同様の理由だ…
だが…まだ先ほどのメールが気になってどうしようもなかった…
携帯の電源を入れる。
だが…このメールを開いたら死ぬかもしれない…
「………って何考えてんだ…そんなバカな話がある訳ない…!」
躊躇なくメールを開いた。
アドレスは
『god@SPY-Mail.jp』
god……
神ってやつか…