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ガチャン……
ゆっくり鍵を回すと、鍵穴の中で溝に鍵が一致したことを知らせる潔い音が聞こえた…
「……さてとっと…」
手袋をさらに奥まではめ直すと部屋の中へと足を進めた。
1時間後に警部たちが来る…
それまでに見つけ出さないと……
『…田中の部屋を見たいだと?』
『……すいません警部!学校行く前に一度見ておきたいんです!』
午前7時35分…
ソラは警視庁に駆け込むと通り慣れた通路を通って警部に会いにいった…
『……う~む……』
『…この通りです…!…お願いします!』
ソラは合掌してお願いした。
『……………分かった…。』
『……ホントですかぁ!!ありがとうござい…』
『…分かっているとは思うが本来私たちより先に家宅捜査はできない……今回は特別だ!…』
『…はい!ありがとうございます!』
『……私たちも9時を目安に向かうから、鍵はその時渡してくれ…!……………鑑識に例の鍵を貰ってきてくれないか…』
部下に指示を出すと、その部下はハキハキとした返事を残し、すぐに去っていった。