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背後から声を掛けられて、驚きのあまり体が布団の上に飛んだ。
「……うわぁ!ビックリした!」
ハシゴの間から父が顔をひょっこり出していた。
そして…
「………あっ…!」
「…なんだ、どうした?」
「…いや、なんでもない…」
枕元で体を支えている手は、枕の下の方から厚みを感じとった…
「……そ…それよりも父さん…もう…見に来たんだ…」
「…あぁ。…ちょっと気になることがあってな…」
そう言うと総介はハシゴを降りていった。
そしてその間にソラは枕の下を探る…
しかし枕の下に手を入れると、その厚みは手の甲に触れていた…
……枕の中だ…。
枕カバーのチャックを慎重に音を立てないように開ける…
ジリジリジリジリ……
そしてある程度開いたところで枕の中へ手を忍ばせる…
ソラの手が入った枕はモコモコと波を立てた。