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学校では常にトップ…
もちろん学業だけじゃなく、運動、容姿も神黒はトップ……
まさに完璧な男に父・総介(そうすけ)は育て上げた。
もちろん総介はそのようには思ってもいないが…
学校でも彼の名を知らない者はいなかった。
表彰台に彼が昇らない日はない…
そのため神黒の名前を呼ぶ先生の真似が生徒たちの中ではブームになっていた。
「…ソラ!…今日もゴミ屋敷に行くの?」
「…悪いかよ……」
口を尖らせてソラが言い返した。探偵事務所は詩織にとってゴミ屋敷だった。
同級生の詩織(しおり)がソラの腕を後ろから掴むと2人は共に下校した。
詩織も成績がよく、学校のマドンナとして学生たちの間では完璧な女であった。
運動が苦手であることを除いては…
「……ねぇソラ、今週の土曜日、ちゃんと覚えてる…?」
「…あぁ…僕が忘れれるずないだろ…。1年記念日なんだから。」
ソラがサラッと言うと詩織は呆れたように返す。