FAKE LOVE
「…っはぁ…あんっ!あ…っ…コウスケくぅん…」

「由美ちゃん良いよ…そう…」

ギッ、ギッ、ギシッ━━━━


ガチャッ。
リビングのに入るのと同時に、少しだけ小さくなったソファのきしむ音。

リビングを横切って冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。
台所の上にあるアタシ専用のマグカップに手を伸ばすと、倖介の『うえ』の女とバッチリ目が合ってしまった。

…面倒くさい。

倖介のお客さんの相手はあまり好きじゃないから、曖昧に会釈して私のお客さんの『お相手』につかれた体からピアス、その他装飾品全部を取り外す。

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