COLORS【黄】Yellow Card 学園★注意報
Yellow Card 学園★注意報
リボン
「甘奈~、帰ろう♪」
「うん」
「あれ?」
「何か忘れ物?」
「私じゃなくて、甘奈よ。リボン付けていないって珍しいね?」
「えっ!?」
杏ちゃんに言われ頭の上を触って確認する。
ない!!
……どうしよう
大切な物なのに
あっ、さっき奴らに髪の毛引っ張られた時だ。
「杏ちゃんゴメン、リボン探してくるから。またね」
「一緒に探してあげるよ。大切な物なんでしょ?」
「うん、ありがとう」
やっぱり持つべき物は友ね。だけど、杏ちゃんにはあまり心配かけたくないんだよね。
あ、早くしなくちゃ教室の鍵しまっちゃう。
『廊下は静かに歩きましょう』
そんなポスターが視界の端に移るが、二人とももうダッシュで階段を掛け上がる。
ハァ、ハァ
走りながらでごめんなさい。私、栗本 甘奈(クリモト カンナ)そして、彼女は親友の 白銀 杏(シロガネ キョウ)彼女は私と対称的おっとりお嬢様。と今は簡単に紹介だけにしておくわね。
ガララ
夕焼けに染まる教室って、なんだかミステリアスね。
観賞にひたっている場合じゃないわね、リボン、リボンっと。
杏ちゃんは、机の下を一つずつ覗くように隅から隅まで探してくれている。
私は、普通に考えたらありえない掃除箱、ゴミ箱を物色中。
ビンゴ!!
良かった、ゴミ出し終わった後の出来事で。
「見付かってよかったね♪ でも、どうしてゴミ箱なんかに?」
「きっと知らない人が見たら唯の布切れだもん。私の物だって名前書いてないからね。大丈夫、洗濯したらまた使えるからね」
何処からどう見ても、唯の布切れに見られる事はない。
「ねぇ甘奈、困っているならいつでも相談してね?」
「うん。その時は、いっぱい甘えさせてもらうから覚悟していてね♪」
杏ちゃんはちょっと心配そうな顔をしているから、私はその曇った顔を吹き飛ばすように明るく答える。
イジメ?
そうね、やつらは私の事目敏いと思っているようね?
でも、そんなの平気。こんなになっちゃったけど、お守りがあるから。
私の幸運の宝物
この黄色いリボン
「うん」
「あれ?」
「何か忘れ物?」
「私じゃなくて、甘奈よ。リボン付けていないって珍しいね?」
「えっ!?」
杏ちゃんに言われ頭の上を触って確認する。
ない!!
……どうしよう
大切な物なのに
あっ、さっき奴らに髪の毛引っ張られた時だ。
「杏ちゃんゴメン、リボン探してくるから。またね」
「一緒に探してあげるよ。大切な物なんでしょ?」
「うん、ありがとう」
やっぱり持つべき物は友ね。だけど、杏ちゃんにはあまり心配かけたくないんだよね。
あ、早くしなくちゃ教室の鍵しまっちゃう。
『廊下は静かに歩きましょう』
そんなポスターが視界の端に移るが、二人とももうダッシュで階段を掛け上がる。
ハァ、ハァ
走りながらでごめんなさい。私、栗本 甘奈(クリモト カンナ)そして、彼女は親友の 白銀 杏(シロガネ キョウ)彼女は私と対称的おっとりお嬢様。と今は簡単に紹介だけにしておくわね。
ガララ
夕焼けに染まる教室って、なんだかミステリアスね。
観賞にひたっている場合じゃないわね、リボン、リボンっと。
杏ちゃんは、机の下を一つずつ覗くように隅から隅まで探してくれている。
私は、普通に考えたらありえない掃除箱、ゴミ箱を物色中。
ビンゴ!!
良かった、ゴミ出し終わった後の出来事で。
「見付かってよかったね♪ でも、どうしてゴミ箱なんかに?」
「きっと知らない人が見たら唯の布切れだもん。私の物だって名前書いてないからね。大丈夫、洗濯したらまた使えるからね」
何処からどう見ても、唯の布切れに見られる事はない。
「ねぇ甘奈、困っているならいつでも相談してね?」
「うん。その時は、いっぱい甘えさせてもらうから覚悟していてね♪」
杏ちゃんはちょっと心配そうな顔をしているから、私はその曇った顔を吹き飛ばすように明るく答える。
イジメ?
そうね、やつらは私の事目敏いと思っているようね?
でも、そんなの平気。こんなになっちゃったけど、お守りがあるから。
私の幸運の宝物
この黄色いリボン