COLORS【黄】Yellow Card 学園★注意報
気持ち
― 放課後
「甘奈、良かったわね♪」
「よくないよ」
「願いが叶ったんでしょ?」
あぁ、若き乙女の思い出を杏ちゃんに語らなければ良かった。でも、彼女だけなの、私の心を癒してくれるのは。
「杏ちゃん、今日お泊りしていい?」
「ごめん、今日はピアノのお稽古なの」
「そっか」
天使たちは私から安らぎの場を奪い、お空へと舞い上がっていく姿が目に浮かんできた。
「今度、一緒にレモンケーキ作ろうよ」
「うん♪」
彼女の優しさを感じ、ウキウキモードに変換された私って厳禁かな?
だけどそれもつかの間、玄関口に来て大変なことに気がついた。
靴の底が靴箱の中にくっ付いていて離れない。
根性悪いのもいい加減にして欲しいわ。
こんなことを杏ちゃんに言ったりして、彼女が狙われたら困る。
「杏ちゃん、私忘れ物しちゃったみたい、先帰ってて」
「気をつけてね」
「杏ちゃんもね」
どうしよう。どうやって帰ろう……
「甘奈、良かったわね♪」
「よくないよ」
「願いが叶ったんでしょ?」
あぁ、若き乙女の思い出を杏ちゃんに語らなければ良かった。でも、彼女だけなの、私の心を癒してくれるのは。
「杏ちゃん、今日お泊りしていい?」
「ごめん、今日はピアノのお稽古なの」
「そっか」
天使たちは私から安らぎの場を奪い、お空へと舞い上がっていく姿が目に浮かんできた。
「今度、一緒にレモンケーキ作ろうよ」
「うん♪」
彼女の優しさを感じ、ウキウキモードに変換された私って厳禁かな?
だけどそれもつかの間、玄関口に来て大変なことに気がついた。
靴の底が靴箱の中にくっ付いていて離れない。
根性悪いのもいい加減にして欲しいわ。
こんなことを杏ちゃんに言ったりして、彼女が狙われたら困る。
「杏ちゃん、私忘れ物しちゃったみたい、先帰ってて」
「気をつけてね」
「杏ちゃんもね」
どうしよう。どうやって帰ろう……