探偵学園Q
「リュ…ウ」



ごめん。
あたしはやっぱりあなたが好きだ。



「ユイ…?」



好きなの。



「ばいばい…」




リュウの目を見れなかった。
目を見たらすべて見透かされそうで恐かった。

走って走って…走りぬくことしかできない。



「……ハァ……ハァ」



頬を流れる涙は誰のため?



「優衣…」

「…ケルベロス!」

「裁きはきちんと受けたようですね?……あとはあなたが消えるのみ」



裁き…か。




「使えないって思ったらすぐに切り捨てるんだね」

「…クックッ。まあそれだけの価値ってことですよ」

「価値?笑わせないで。あんた達にあたしの価値なんか決められてたまるか…」



大切な人を傷つけて
そんなのでもう仲間には戻れない。





「さようなら」





あたしは自分で進まないといけないんだ。







Tulululu...

「あ、七海先生」



「あたしQクラス辞めます」





どこか遠くに行きたい


誰もいない世界で



最後の時間を過ごそう……






―――残り8時間


~To Be Continue~
< 138 / 195 >

この作品をシェア

pagetop