探偵学園Q

――数ヶ月前


「今日からQクラスに入る山内優衣だ」



初めて見たときから他の奴とは何かが違う、そんな空気を彼女から感じた。

金髪の長い髪、美人でも特別かわいいというわけでもないのになぜか見入ってしまう端整な顔立ち。


そしてどこか焦点のあわない瞳。
まるで誰かに操られているような…



「よろしくお願いします」



明るく笑っているはずなのに目が全く笑っていなかった。



「しっかりサポートしてやってくれ、七海くん」


「……はい」




――――――――――
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そもそもなんで編入生なんだ?

山内は入学試験だってQクラスの奴らと受けていない。

一応試験は満点だったらしいが、他にも頭だけいい奴は入学試験のときにもたくさんいた。

でも団先生は彼等を選んだ。

絆の深さを選んだ。


それに団先生が途中から編入生を入れるようなことをするわけがない。
他に理由があるとしか…?



「山内優衣か…」



もしかしたら調べてみる価値があるのかもしれない。



「七海様の探偵としての腕の見せ所だぜ!」



俺ははりきって山内の情報を集め始めた。


――しかし…
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