探偵学園Q
「あ…だ、団先生。いらしてたんですか?」

「ああ。すまない」



気づいたら団先生も事務所に戻っていたらしく、机に書類を置こうとして床に落としてしまっていた。

団先生がきたことすら気づかないくらい考え込んでいたなんて…

苦笑しながら書類を一枚一枚拾っていく。



「最近よくお出かけになっているようですね。体調はよろしいんですか?」

「…ああ。前より発作も起きなくなっている」

「そう…なんですか」



団先生と喋るたびに心臓の鼓動の音が嫌なくらいに頭に響く。

もう少し自分が落ち着けばいいのに。


無言の部屋の中で、黙々と書類を拾い上げながらふと黒い封筒からはみ出ていた薄っぺらい紙を手にした瞬間、団先生が「あ」と声を漏らした。心なしか動揺しているようにも見える。



「………?」



不思議に思って自分も目線を下に落とした。





そこまではごくごく普通の動作だった。


少なくともその文面を見るまでは…………









「え………?」







そう思っていたんだ。




「だ、団先生…これって」





そこには俺がいくら捜しても見つけることのできなかった『モノ』が、捜していたものがあった。








~To Be Cotinue~
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