探偵学園Q
「申し訳ありません」

「……。これだけは覚えておきなさい。あなたは私達の所詮飼い猫にすぎない」

「………」

「まちがってもあのクラスに愛着をもってはいけない」

「…なぜですか?」

「辛くなるのはあなたですから」



辛くなるのはあたし…。



「今のあなたの闇に染まった瞳、とても魅力的ですしね」



ケルベロスはそう言い、あたしの頭を一撫ですると嫌な含み笑いをして部屋を出ていった。

闇に染まった瞳…?

あたしはそんな眼してるの?



「…………」



ケルベロスがでていったあたしの部屋は嫌なくらい静かで、静寂に包まれていた。



“愛着をもってはいけない”


わかってる。
わかってるよ?

でも……




「初めてできた友達なの……」




それだけは失いたくないよ。



あたしの夜は更けることは決してない。





~To Be Continue~
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