探偵学園Q
リュウがこの手紙を読む頃には、あたしはどこにいるのかな?

この手紙をリュウが読んでるって事はあたしはもう、あなたのもとにいないってことなんだよね。



それだけは確かで、それ以外のことはまったくわからないけれど

あたしは例え自分の身が消えていたとしても後悔なんてしないよ。




「……ユイ…っ…」





だってそれが貴方を、Qクラスの皆を裏切った報いだと思うから。






僕はただ街中を捜し回った。

ユイとの思い出の場所なんてそんな甘いものなんてなかったけれど、


友達宣言をした廃屋のビル





でも覚えていてください。




みんなと過ごした隠し部屋の教室




たしかにここに…
“ユイ”と言う人物が存在したこと…





ユイに告白された部屋。




自分勝手でごめんね




そして僕達の別れ道になったあの場所…





裏切ってごめん。


そしてありがとう。






バイバイ…
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