探偵学園Q
すると、メグの考えていた事を見透かされたような言葉にドキッと胸が高鳴った。

違う…?何が違うのか。



「ユイはっ」

「ごめん。捜査したいから暇じゃ無いんだ」



僕が裏切った。

信じてやれなかった僕が罪を受けなきゃいけないのは当然のことだろ?

僕はメグの言葉の意味を理解できず、その続きの言葉を聞きたくなくて足早にそこをあとにした。





───────
───



その夜僕は一番乗りで犯人の元へと着いた。

推理を始めると遅れてQクラスのメンバーもやってくる。

ちらっとメグを見ると一度合った目を逸らされた。あの後泣き続けたのか、目が赤く腫れていた。

心なしか推理中も他のメンバーの視線がちらちらと自分に注がれているような気がした。
自分が冥王星の後継者だとみんなに告げた時の視線とは違う、思いつめたような何ともいえない空気が居心地悪い。


疑問に思いながら推理を終わらせると、僕はそこにいたくなくてエレベーターホールから駐車場へと出た。
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