探偵学園Q
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「キュウ!」



急いで駐車場へいくとあたし以外のQクラスメンバーはもう集まっていた。



「犯人がわかったって本当なの?」

「うん。犯人はあの人以外ありえない」

「あの人って?」

「しっ……来るから隠れて」



カズマに腕をひっぱられて物陰へと隠れる。


コツコツコツ‥‥

あたし達の前にあらわれたのはトランクを持った文芸部の先生だった。



「犯人はあなたですよね」

「な、何のこと言ってるのかわからないわ」



ああ…。
また犠牲者が増える。


追い詰められていく依頼人がまるであたしに見えた。

闇に染まった眼。



「あれを言うのか…」

「え?」



暗い眼。
この世をただ何かにとりつかれただけで生きているような……

哀れな眼。
あたしにぴったりね。
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