探偵学園Q
いきなり背後で聞こえた声に小さく悲鳴が出る。
この声…



「キュウ!いつからいたの?」

「僕さっきからいたんだけど…;」



へ‥へえ…
まったく存在に気づかなかったよ



「ああでもしなきゃやってられないよ」

「え…?」



リュウが目線を本にしたままボソッと答える。



「…目の前で人に死なれて平気でいられるわけないないだろ」



―ドクン

リュウの言葉に胸の奥が脈を打つ。
死体を見て“綺麗…”と思ってしまったあたしは、尋常じゃないんだろう……。

ギュッとチョーカーのプレートをにぎる。




「じゃあリュウも?」

「…ああゆう幕切れは想定してなかったからね。まあいい勉強になったよ」

「いい勉強ってそんな言い方さ…」



「おまえ達!!…ずいぶんと楽しそうだなー?」

「……え…」




ちょっとシリアスモードになりかけていた空気をブチ壊す声。

すっごく聞き覚えあるなぁ…
このむさ苦しい声。
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