探偵学園Q
「記憶を失ったってゆう中学生に会ってきた。まあ…誰かさんは上の空だったけどね」



リュウがそう言ってあたしを見る。



「あ、あたし!?」

「ずっとボーッとしてただろ。電信柱にぶつかりそうになるし、何もないとこでコケそうになってるし」

「そ、それは…」



リュウの顔見るとドキドキが止まんないからなんだよ;



「リュ、リュウのバカ!//」

「あーあ;リュウったらユイのこといじめないでよ?」

「…べつに」




リュウは相変わらず冷めた目でため息を吐くといすに座った。



「今日メグ達と塾に潜入しようと思ってるんだ」



するとキュウが少しわくわく気味にそう話してきた。



「ユイ行くよね?」

「えーあ、うん」



いきなりあたしにふらないでよ;

あたしが曖昧な返答をすると、キュウはリュウにも「行くよね?」とニコニコ笑顔で問い掛けていた。



「僕にふるなよ;」




たしかに;
< 30 / 195 >

この作品をシェア

pagetop