探偵学園Q
「……できた」



夜な夜な徹夜で机に向かっていた。

体中がひどい凝りで悲鳴を上げている。



「早速言いに行かなきゃね」




思い体を持ち上げて席から立ち上がると、ふと全身鏡に眼が入った。



「クマすご。これじゃリュウ達に会えないや…」




リュウ達に…。

“仲間だよ”



あたしは何してるんだろ。

あの時、未来でも笑えてるといいな…って願ったのに。

みんなと仲間でいたいって願ったはずなのに。




「けっきょく抜け出せてないじゃん…」




もっと状況は悪化した。


コンコン”



「はい。います」

「優衣。例のものはできましたか?」




あたしは昼と夜

どっちで生きたいんだろうか。




「はい。もちろんです」





きっと、それさえもわからないでいるんだろう。





―――――――
――――



「なんてゆーかドキドキっていうかキューッて」

「キューッ…ね~」

「メグならわかる?!」

「ふふっ…vもちろん」

「な、なに!?」

「それはね…




 恋よ♪」


「こ、恋ー!?∑」
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